通学・通信・独学 結局どれが良いのか?

資格全般
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資格試験に限らず、何か勉強するときに、必ずと言って出てくるテーマがあります。

 

それは、「通学、通信、独学の結局どれが良いの?」というものです。

 

結論から言えば、「その人による」としか言えないのですが、私自身の過去の経験(通学、通信、独学)から、概ね以下のような考えを持っています。

 

1.試験科目に対する馴染み度

勉強する科目に対する備知識の有無が、学習スタイル(通学、通信、独学)に影響すると思います。

一般に、馴染みのない科目の場合には「通学→通信→独学」の順にハードルが高くなります。

学生時代に塾や予備校に通う人の割合が高いと思われるのは、「初めて学ぶ科目が多い(馴染みのある科目が少ない)」という理由もあると思います。

資格試験なども、学生時代から勉強する場合には(実務経験等がないため)、やはり予備校等を利用する割合が高くなるように思います。

逆に、社会人経験を積んで馴染みの分野が増えてくると、(馴染みの分野に関連する試験であれば)独学でも対応できるようになると思います。

 

2.試験科目に対する苦手意識

試験科目に対する得手・不得手も、学習スタイルに影響すると思います。

得意科目であれば自分のペースで効率よく勉強できるので「独学」、苦手な科目の場合は独力では捗らないので「通学」という傾向があると思います。

また、科目が多岐にわたる試験の場合、「得意科目や苦手科目が混在する可能性」があります。

得意科目の割合が高ければ独学で行けるでしょうし、苦手科目の割合が高ければ独学は厳しく、通学(通信)の利用が現実的になるでしょう。

また、得意科目の割合が高くても、決定的に苦手な科目(分野)がある場合にはもしかすると独学は厳しいかもしれませんし、

 

3.過去の試験経験や好みの勉強スタイル等

過去における各種試験を受験した経験も学習スタイルに影響すると思います。

例えば、過去に通学スタイルで試験に合格した人は、次に挑戦する試験においても通学を選択する傾向があるでしょう。

一方、独学で試験合格した人は、次も独学を選択する可能性が高いと言えます。

いずれにしても、過去にいくつかの試験を突破した経験がある人は、自分なりの学習スタイルが確立していると言えます。

 

また、人によって(好みの)勉強スタイルも異なります。

「講師の話を聞くことでモチベーションが高まる人」もいれば、「自分でコツコツ勉強するのが好きな人」もいます。前者は通学向き、後者は独学向きと言えるでしょう。

 

4.勉強目的

試験-特に資格試験-においては「短期合格」が大きな目的になるケースも多いと思います。

この場合には、「短期合格」目的から逆算した方法(ゲーム理論で言うところのBackward Induction(後ろ向き帰納法))で考えるべきでしょう。

いわば、「目的」によって「スタイル」はある程度制約を受けるので、「個人の好み」で自由に進めるわけにもいかなくなると思います。

例えば、先に掲げた「試験科目の馴染み度」、「得手・不得手」、「身についた学習スタイル」の他に、「試験の難易度」、「置かれている環境」、「合格までの期間」、「予算」といった要素を考慮して最適と考えられる方法を選択すべきでしょう。

言い換えると、「目的とスタイルにミスマッチがないように」留意する必要があるということです。

この点について、世の中にはたくさんの「試験合格勉強法」の本が出ているので、そちらを参照いただければと思います。

 

一方、資格試験を受ける人の全員が全員、(短期)合格のみを目的としているわけでもないと思います。

中には「勉強のプロセスを楽しみたい」、とか、「知識を拡充したい」といった目的で資格試験の勉強をする人も相当数おられると思います。

この場合には、「試験合格目的」にあまり左右されずに比較的自由に進めることができます。

 

5.予算制約

最後に、「勉強にかけられる予算」の問題があります。

一般に、「通学→通信→独学」の順に予算は低くなりますが、例えば、「通学で短期合格」した場合と「独学で長期合格」した場合では、むしろ通学の方がコストが安くなる可能性もあります。

したがって、一概に「独学の方が安上がり」とも言い切れないと思います。

ただ、「リアル・オプション」的な発想で、専門学校の本科コースにいきなり申し込むのではなく、とりあえず独学で始めてみて、「これならいけそうだ」と判断すれば通学コースに申し込む、といった方法をとることで、予算を有効に利用することは検討できるかもしれません。

 

6.結論

結論としては、「その人に合った、納得できる方法を選べばよい」ということに尽きると思います。

勉強は「自分だけに関わること」なので、基本的に自由に好きなようにやれば良いと思います。

お金をかけるにしても(かけないにしても)、別に他人に迷惑をかけている話ではないので。

ただ、「目的とスタイルにミスマッチがある場合」には、修正が必要だと思います。

 

本日は以上です。

 

 

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