中年からの資格試験

資格全般
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資格には、国家資格(国が認定する資格)、公的資格(公益法人等が実施し、省庁や大臣が認定する資格)、民間資格(その他の資格)の3種類があると言われます。

資格の種類はそれこそ数えきれないほどありますし、また、資格を目指す目的も個々人によって違ってくると思います。

最近感じるのは、同じ資格であっても、取得する年代によって取得目的や利用方法は異なってくるのではないかということです。

ということで、年代別の資格取得の特徴などを(私の印象でありますが)まとめておきたいと思います。

目 次

20代の資格

若い頃(例えば大学生や20代の頃)は、就職や(将来の)転職や独立を考えて資格を取得するケースも多いように思います。

20代といえば記憶力もかなり高く、また、まだ家庭を持っていないケースも多いこともあり、自分の自由になる時間もかなりあります。

その意味では、ある程度まとまった時間を使って、「難関資格を狙う」のに最も適した時期と言えるかもしれません。

大型(国家)資格などを取得すれば、独立や転職に有利になりますし、資格を活かして働ける期間も長くなります。

一方、(大型資格ではない)より汎用的な資格等を目指す方もいます。

例えば、大学生であれば、社会人としての基本スキルである英語や簿記の強化をすべく、簿記検定やTOEICを受ける方も多いと思います。

また、若手社会人の場合も、簿記やTOEICはスキルアップや将来の転職を有利に進めるうえで人気があります。

結論として、この年代では独立や転職のために難関国家資格を目指したり、就職や転職のために簿記やTOEICなどを取得したりするケースが多いように思います。

 

30代の資格

記憶力もまだ高く、また、30代前半であれば全く違う業界への転職チャンスが十分にあります(よく言われる転職35歳限界説)。

この頃になると、今までの社会人経験を通じて自分のやりたいことや適性も見えてきていますので、より現実的な資格取得を考えることができます。

30代に差し掛かると、会社の中で引き続きキャリアを積んでいくか、(今すぐというわけではなくとも)転職や独立を視野に入れるか、方向性を考え始める時期かもしれません。会社では管理職になったり、あるいは、結婚して家庭を持つのもこの頃です。

資格試験においては、20代のように自分の時間が多く取れなくなるケースもあるので、時間を捻出しながら、長期的な目線で資格取得を考える時期と言えるかもしれません。

この世代の資格としては、20代同様TOEICや簿記の他、FP資格などを目指すケースが多いように思います。

また、国家試験としては、中小企業診断士や社会保険労務士などを勉強するのも、この世代の方が多いように思います。

 

40代の資格

会社の中では中心的な役割を担う世代です。

社内での責任ある仕事に加え、家庭内においても子供の教育への関与や教育投資などもあって、なかなか自分自身の時間、あるいは自分自身へ金銭的な投資の余裕がない世代と言えるかもしれません。

さらに、40代は実務能力が最も高まる時期なので、「資格より実務」ということで、資格取得には積極的でないケースも多く見受けられるように思います。

資格としては、40代前半は上に挙げた30代と同様の資格の勉強、40代後半は下の50代の資格と同様の勉強をされている方が多いように思います。

 

50代の資格

第2の人生を考え始める時期です。子供達独立し始め、自分の時間や余資が再び持てるようになる時期でもあります。

40代の頃は実務を中心にやってこられた方も、少し余裕が出てくると、「何か資格の勉強をしようか…」などと思うようになります。

実際、再び難関資格の勉強を開始し、定年後に独立する方もかなり見受けられます。

ただ、「資格をとったからと言ってバラ色の人生が待っているわけではない」ことは、長年の社会人経験の中でわきまえていますから、「独立を目指す」としいっても、これまで自分の培ってきた分野や人脈などが活かせるような資格を目指す方が多いように思います。

一方、純粋に資格の勉強を楽しみたいということで「趣味の一環」として資格を取得する方などもいます。

資格の勉強・資格取得について、自由で多様な考え方を持てるようになる時期と言えるかもしれません。

 

60代の資格

自分自身がこの年代に達していないのでわかりませんが、60歳を過ぎても勉強を続けていたいと思います。

 

想い

以上、年代別の特徴を書き連ねましたが、上記の年齢区分にかかわらず、資格取得の動機や目的は千差万別だと思いますし、それで良いと思います。

また、「勉強した結果、資格取得ができなかった。」、とか、「資格取得はできたが収入アップには至らなかった。」ということもあるでしょう。

一般的には、資格勉強の失敗例のように思われがちですが決して失敗ではないと思います。

なぜなら、(資格試験の)勉強をすること自体に意義があると思うから。

もちろん、資格試験に合格すれば嬉しいし、満足感もあります。しかし仮に合格できなくても、勉強したものは確実に身につきます。

長い人生、勉強を続けることが大事であり、その契機あるいは材料として資格試験がある…そんな考え方も良いと思います。

資格試験というのはその(資格)分野の体系を効果的かつコンパクトにまとめているわけで、資格試験の勉強をするだけでも、その分野の基礎知識が身につくというメリットがあります。

例えば、数年前の私の様に、必要に迫られて「労働基準法」の勉強をした際、偶然手に取った社労士受験生向けに書かれた「労働基準法」の本を手に取ったことが、社労士の勉強を始めた契機でした。

当時はそれ以上視野が広がらず、社労士の勉強は続かなかったわけですが、数年経って、「年金」についてしっかり勉強したいと思い、勉強を再開することとしました。

私の場合、「社労士資格をとって独立する」といったことは考えていないので、趣味に近い勉強と言えるかもしれませんが、自分自身の視野を広げる(あまりなじみのなかった分野の知見を得る)という目的で勉強をしています。

「資格取得」だけが目的でない資格の勉強もあってよいのではないかと思います。

 

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