【中小企業診断士】試験日までの道のり(その2)

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診断士の試験日までの道のりの2回目は、試験勉強開始から試験日直前までの流れです。

 

1巡目の勉強

企業経営理論(1巡目:4月1日~4月26日)

今年の4月から診断士の勉強をスタートするに際して最初に選んだ科目は「企業経営理論」でした。

企業経営理論の範囲は、「経営戦略」、「組織・人事」、「マーケティング」と広範囲にわたりますが、ある程度のバックグラウンドがあるので、比較的進めやすいのではないかと考えました。また、最新の理論などについて知っておきたいという思いもありました。

試験勉強ではテキストは使わず、「過去問マスター」(同文館)を解き、解説を読んで理解できない部分があれば、ネットで調べるという方法で進めました。

実際に問題を解いてみると知らない知識(理論)もかなりあったのですが、興味深く勉強できました。また、社労士で勉強した労基法関連の問題などもあり、興味を持って勉強することができました。

当初見込んだ期間(約1ケ月間)で問題集を1巡し、合格ライン確保の見込みが立ったので、次の科目(運営管理)に着手することにしました。

 

 

 

運営管理(1巡目:4月27日~7月9日)

この科目は「企業経営理論」の次に勉強したいと思ったので、2番目に勉強する科目としました。

勉強開始は4月下旬。GW期間もあることから、5月中にかなり進められるのではないかという目論見を持っていました。
「運営管理」を5月(遅くも6月初旬まで)に一通り終わらせて(科目)合格できる目処が立てば、残りは暗記3科目(経営法務、経営情報、中小企業経営)です。

後述の通り、経済学と財務会計についてはある程度の素養があるので、試験合格(60点確保)の見込みは当初からありました。

初日科目の企業経営理論の目処が立った。あとは運営管理だけだ。初日科目で30~40点の貯金ができれば、(2日目の)3科目で足切りが回避できれば、全科目合格が見えてくるのではないか」などと考えていました。

しかし、この目論見は早々に崩れます。

というのも、「運営管理」は予想していた以上に馴染みがない科目だったのです。
じっくり勉強している時間はないので、問題演習中心の勉強で進めていったのですが、結果として(よく理解できなかった部分も多く)勉強自体が面白くなくなって、モチベーションも落ちてしまいました。

モチベーション低下の結果、運営管理の勉強期間中に2週間ほど勉強から遠ざかってしまった時期が2回あり、約1か月間無駄にしてしまいました。

仕事が忙しかった時期とも重なるのですが、(忙しいと言っても)平日であれば1日30分とか1時間程度の勉強、休日であれば2時間程度の時間捻出は可能だったわけですから、これは完全な失敗だったと思います。

中断期間があったため、「運営管理」の問題集を1巡するのに結局7月初旬までかかってしまいました。当初予定からは1ヶ月以上の遅れです。
しかも、理解があやふやな部分を多く残したままの状態で、合格はおろか足切りが心配になる科目となってしまいました。

今考えると(多少時間はかかっても)、テキストをしっかり読んで理解重視の学習をすべきだったと思います。

 

経営法務,経営情報,中小企業経営(1巡目:7月9日~7月18日)

もともと暗記色が強い科目群なので、短期集中学習を考えていました。
しかし、「運営管理」が大幅にずれ込んだことで、想定していた以上の超短期学習となってしまいました。
(2日目の科目をスタートした時点で、試験日まで既に1ヶ月を切っていました。)

結局、3科目とも過去問を全く見ることもなく、スピード問題集(TAC)だけをひたすら解く(=覚える)という方法になりました。

完全な詰込み勉強になってしまったため、勉強していても面白くはなかったのですが、「短期間限定」と割り切って取り組みました。

問題集を1回転した結果、「経営法務」についてはある程度手応え(=正答率アップや理解度アップ)が感じられたものの、残り2科目については手応えはほとんど感じられませんでした。

その感触は試験の点数として如実に表れます。

経営法務に関しては今年の試験は比較的簡単だったようで、幸運にも60点を超える点数(=科目合格できるレベル)をとることができました。
しかし、経営情報システムと中小企業経営・政策は、足切りスレスレ(マークミスがあれば、足切りになっている可能性もあります)でした。

特に、「中小企業経営・政策」の本試験では、前半部分(中小企業白書からの出題と思われます)が50点中12点しか取れていません。
択一式試験という点を考慮すると、「勘でマークしたのとほぼ変わらない」点数でした。

なお、仮に上記2科目が足切りだったとしても、「経営法務」と「運営管理」は科目合格したと思われるので、来年の一次試験受験のモチベーションは何とか保てたのではないかと思います。→ 足切りは回避できました

 

経済学,財務会計(7月20日~ )

ある程度の素養のある経済学と財務会計の2科目については、上記の5科目の学習が一巡した後(直前期)に、中小企業診断協会の過去問(問題と解答)をダウンロードして勉強しました。

問題を読んでできそうな問題は飛ばし、怪しい問題に絞って解答を分析しました。
(時間がなかったので、実際に解く時間はとれませんでした。)

財務会計は6年、経済学は4年間の過去問分析を終えるのが精一杯でしたが、この作業はやっておいて良かったです。
というのも、診断士試験の問題はかなり特徴があるからです。

試験問題に目を通しておくことで、出題傾向を把握したり、あやふやだった知識を想起したりすることができました。

本来であれば、10年ほど過去問を解いてみて、もう少し「貯金」を作る目論見でしたが、空白の1ヶ月がここでも足を引っ張ってしまいました。

 

2巡目(直前期)の勉強

直前期(7月19日~)については、概ね以下のような学習を行いました。

・企業経営理論:2巡目(7月19日~24日)
⇒ 一通りの準備はできたと感じました。

・運営管理:2巡目(7月25日~8月1日)
⇒ 時間が無くなってしまったため、止む無く途中で切り上げました。

・経営法務:2巡目(7月24日~7月27日),3巡目(8月2日)
⇒ 多少の手応えを感じることはできました。

・経営情報システム:2巡目(7月30日~7月31日)
⇒ 2巡目は問題は解かずに、解答部分(右ページ)を確認することにしました。しかし、身についた感触はほとんどありませんでした。

・中小企業経営・政策:2巡目(7月27日~7月29日),3巡目(7月31日~8月1日)
⇒ 政策部分は理解度は上がったものの、前半の白書部分は最後まで自信を持てませんでした。

・経済学・経済政策:直前期に過去問(4年分)検討
・財務・会計:直前期に過去問(6年分)検討
⇒ 合格点(科目合格)は取れるだろうと思いました。

 

次回に続きます。

 

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