はじめに
10月に入り、診断士2次試験の勉強もいよいよ直前期に入ってきた感があります。
1次試験の自己採点では2科目が足切りギリギリライン(経営情報システム:40点、中小企業経営・施策:42点)という状況だったので、「運良く、予選カットラインをクリアしたので、決勝は伸び伸び戦うだけ」という心境です。
「合格したい」という思いは勿論ありますが、それ以上に、「できる限り準備して、本番で力を発揮できれば良いな」という思いの方が強いです。
2次試験と1次試験の違い
2次試験は出題形式が「事例形式」ということもあって、興味深く進めることができています。
1次試験の勉強内容も確かに興味深いものでしたが、科目数が多かったり勉強時間が不足していたこともあって、試験科目のうち何科目かは、直前期の詰め込み暗記になってしまいました。
こうした勉強は私には苦痛でした。
一方、2次試験の方は準備期間がかなり短いのですが、過去問を中心にある程度準備を進められていることもあり、1次試験の準備で見られたような「やっつけ感」は今のところありません。
2次試験の勉強法(前半戦)
1次試験終了後の2次試験の勉強期間を①前半戦、②中盤戦、③後半戦に便宜上分けてみると、①の前半戦は、1次試験が終了してから1次試験の合格発表の頃に該当します。
私が2次試験に実際に目を通したのは、1次試験終了後でした。それまでは、事例Ⅰが「戦略・組織」、事例Ⅱが「マーケティング」、事例Ⅲが「生産管理」、事例Ⅳが「財務」という観念的な情報しか持っていませんでした。
1次試験は短期間の勉強で臨んだため、1次試験勉強中は2次試験のことを考える余裕はありませんでしたし、1次試験終了後も合格できるかどうか微妙な状況(2科目の足切り懸念でマークミスがあれば2次に進めず)だったので、2次試験に全力投球する気分にもなれませんでした。
ということで、1次試験が終了してしばらくの間は、情報収集に努めました。
そうした中、2次試験に対するアプローチ方法を知るために最初に購入した本が「TBC受験研究会の2次速修テキスト」でした。
また、財務の勘を取り戻すため、事例Ⅳの基礎固めを行うこととしました。「TACの事例Ⅳの解き方」は分量が少ないので、短時間に勘を取り戻し、基礎固めをすることができました。
「TBCの2次速修テキスト」を通じて、与件本文の読み方、設問解釈の仕方、「具体 ⇒ 抽象 ⇒ 具体」のプロセスといった方法論を学びました。
また、生産管理については知識面で不安があったので、2次試験に関連しそうな部分(TBCの抽象化ブロックシート部分)について、1次テキストの動画を倍速で視聴したりもしました。
併行して、実際に過去問の事例(事例Ⅰ~事例Ⅳ)を3年分(令和3年,2年,元年)解き、TBCの過去問の無料解説動画を視聴することで、与件文や設問文の読み方、解答のアプローチ方法に対する理解を深めることができました。
1事例を勉強するのにかなり時間はかかりましたが、(時間は気にせず)納得いくまで学習できたのは良かったです。
概ね12事例(4事例 × 3年)学習した段階で、1次試験の発表日を迎えました。
2次試験の勉強(中盤戦)
1次試験に無事合格したことが分かり、本格的な準備に入ったのが中盤戦です。
前半戦で事例3年分解いた結果、対応方法が見えてきたので、事例Ⅰ→事例Ⅱ→事例Ⅲの順に、平成30年から遡って6年分(合計9年分)を解くことにしました(いわゆる縦解きといわれる方法です)。
引き続き、(事例Ⅰ~Ⅲについては)TBCの無料の解説動画を利用しました。
また、与件文の分析については、「TACの5年分の過去問題集」を併用したり、ネットで入手できた解答例なども見比べながら、事例本文や設問解釈の理解を深めることとしました。TACの過去問題集は、やや古いものまで入手しました。
一方、事例Ⅳですが、2次試験ではかなり力を入れて学習することにしました。
実際、現時点(10月4日時点)でも事例4に割いている時間が最も多くなっています。
事例4については、動画視聴はせず、事例Ⅰ~Ⅲの勉強と並行して過去問を遡っていく方法で進めました。
一応、平成19年まで(15年分)の事例を解きましたが、その際、解説にはあまり頼らず、自分で模範解答と解答プロセスを作成するイメージで進めました。
一昨日の10月2日(日)に当初予定していた過去問(事例Ⅰ~Ⅲ:各9年分、事例Ⅳ:15年分)を解き終えました。
2次試験の勉強(後半戦)
昨日から2次試験の勉強は後半戦に入りました。
後半戦では、今までに解いた事例の総復習を行う予定です。
また、前半・中盤では時間をあまり意識せず問題を解いていたので、後半戦では時間を意識しながら問題を解くように心がけたいと思います。
なお、(前半戦とか中盤戦という)習熟度が低い段階では解答時間を意識しない(=時間を測って問題を解くことはしない)という方法は、私自身の勉強法の特性によるものです。「正しい手順である程度解けるようになってから、スピードアップを図る」という順番を踏むのが効率的と考えているからです。
最後に、過去問(事例)復習の進度次第ではありますが、事例Ⅳについては、もしかするともう1冊問題集を追加するかもしれません。
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