恩師の思い出

資格全般
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高校時代の恩師から言われたことで、今でも印象に残っている言葉があります。

それは、「これからは大学を出ただけではダメだ。何か資格をとりなさい。」でした。

確か、高校卒業間近の頃だったと記憶しています。

当時の私は、希望の大学に合格できず浪人が決定していたこともあり、「ふ~ん、そんなものなのかな?」という程度であまり実感が湧きませんでした。

翌年大学の入学式に出席し、講堂に集まった数千人の同級生を目にした時、漠然とした不安感を感じました。

「ここだけで数千人もいるのか…。日本中に一体どれだけ大学があるのだろう? そして、日本中の大学の新入生達が4年後には卒業して就職するということか…。」

そんな時、「何か資格を取りなさい」という恩師の言葉をふと思い出したことを覚えています。

もっとも、その後は大学に入った開放感から学生生活を謳歌してしまったので、資格の勉強を始めたのは暫く後になってしまいました。

その後、何とか「とある資格」をとれたので、恩師に報告をしたかったのですが、残念ながら、私が高校を卒業して2年ほど後に若くして亡くなってしまったのです。結局、恩師の生前中に資格取得の報告をすることは叶いませんでした。

あれから数十年。

ちょうど恩師と同じ位の年齢に達した今、若い人達に対して、「これからは資格の時代。何か資格をとりなさい。」と自信をもって言うことはできません。

とりわけ、難関国家資格(独占業務のある国家資格)は基本的に規制に守られた職域があるわけですが、規制緩和や環境変化によって、資格を取っただけでは食べていけない時代になりつつあるからです。

では、資格は不要なのでしょうか?

私は、それでも資格は非常に有用だと思います。

私が今の若い人たちに言えるとしたら、「人生は勉強だ。何を勉強するか迷ったら、興味のある分野の資格の勉強をしなさい。」ということでしょうか。

 

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